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中国グレーター渤海経済地域における産業構造と港湾需要 -産業連関分析・消費内生化モデルの応用―

執筆者 伊藤 秀和, 土井 正幸
発行年月 2000年 9月
No. 2000-17
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内容紹介

本研究は「東アジアの経済発展と輸送問題・対応策」という総合研究の対象地域である「グレーター渤海経済地域」について産業連関分析・消費内生化モデルを応用した実証分析を行う。この地域は鉄鋼などの素材型産業や石炭・石油などのエネルギー産業の実績があり、軽工業のみならず重工業の発展ポテンシャルが高い。そのため、コンテナ化の発展により港湾整備が進むなかで、バルク取扱が多いこの地域では、中国の他の経済地域と比較して施設、船舶航行・荷役動線、サービス迅速性、アクセス輸送などに違いがある1。このような地域が特に発展のために要求される課題は、高生産波及効果の産業構造構築及びバルク・コンテナ両貨物の輸送体系再整備・効率化などの面で整合性をもった政策を取ることが必要である。そこで、本研究は中国全国ベースとこの地域の産業構造の比較分析と港湾取扱需要の計量分析を目的としている。ここで、「グレーター渤海経済地域」とは、北京市・天津市・河北省・山西省・山東省・遼寧省を中心とし内モンゴル自治区・吉林省・黒龍江省を周辺に含めた9省市からなる。