刊行物
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執筆者 | 石戸 光, 伊藤 恵子, 深尾 京司, 吉池 喜政 |
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発行年月 | 2003年 6月 |
No. | 2003-11 |
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経済統合が進展するに伴い、東アジア域内貿易のパターンは複雑な様相を呈しつつある。すなわち従来型の産業間貿易が依然主流であるものの、比率においては近年低下しており、代わって水平的および垂直的な産業内貿易が重要度を増している。この論文ではまず東アジア域内貿易における垂直的産業内貿易の動向を欧州域内貿易のケースと比較し、東アジアにおいては垂直的産業内貿易の増加傾向が顕著であることを示す。次に産業内貿易の決定要因に関する理論モデルを呈示し、多国籍企業による海外直接投資が垂直的産業内貿易の増大に寄与するメカニズムを検討した。最後に理論モデルに基づき計量経済分析を行い、東アジアにおける近年の垂直的直接投資の活発化が垂直的産業内貿易の拡大に寄与しているとの結果を得た。