刊行物
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執筆者 | 坂本 博 |
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発行年月 | 2003年 9月 |
No. | 2003-26 |
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中国における地域格差の実証分析はこれまでに多数の研究がなされてきた。そして大まかな傾向として、中国の地域格差が1952年からの長期において拡大傾向にあるという見解が出ている。しかしながら、78年から90年ごろまでの改革開放初期においては、地域格差が縮小傾向にあった点も重要で、地域格差が単調に拡大したわけではない。中国がこれからも高い経済成長率を実現するとき、地域格差が今後も拡大していくのか、それとも縮小するのかといった問題は非常に興味深い。そのため、中国の地域格差分析は今後も大きな研究テーマとして位置づけられよう。