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中台経済連携強化と台湾ビジネスモデルへの影響 -「両岸経済協力枠組み協定」(ECFA)をめぐる議論と台湾ブランド推進-

執筆者 岸本 千佳司
発行年月 2011年 6月
No. 2011-14
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内容紹介

2010年6月の「両岸経済協力枠組み協定」(ECFA)締結により中台間の経済連携の動きが今後一層加速すると予想される。これは台湾にとってビジネスチャンスの拡大をもたらすと同時に、産業空洞化や対中依存度増大のリスクをも伴う。本研究では、ECFAをめぐる台湾内部の賛否両論を検討し、台湾の中長期的発展戦略に関する見解の相違を明らかにする。何れの立場からも受託製造業主体のビジネスモデル転換が重視されていることを踏まえ、台湾企業の主要な投資先である中国市場での台湾ブランド構築の現状を分析する。中国市場で成功した台湾企業は少なくなく、本稿ではその特徴の分析を踏まえ、今後経済連携強化の潮流の中、中国市場開拓を通じた台湾ブランド発展の展望および台湾の自立性確保のための条件を探る。