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日中韓域内の農食品国際物流に関する現状分析と提言 -韓国諸港湾を中心に-

執筆者 具 京模
発行年月 2013年 7月
No. 2013-19
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内容紹介

日中韓の3ヵ国は、地理的にも経済的にも密接な関係を保っている。最近、中国の急速なf貿易増大に伴う経済成長は国内市場を拡大させ、農食品に対する国民の安全と品質の意識を高める土壌になっている。一方、日本と韓国の両国は、農食品の生産および流通に高い品質を維持しており、今後も海外需要に対応するために品質の高い商品を積極的に開発・生産している。

従来まで、工業品の貿易拡大や工業製品の国際物流に関する関心が偏りすぎて、農食品の輸出問題や農食品に必要な国際物流システムについては疎かったことも事実であろう。したがって、本研究では、ますます日中韓3ヵ国の域内市場機会が大きくなっている現状を踏まえて、今まで疎遠されていた農食品の国際物流を活性化するために積極的に対応する必要を認識している。

本研究の内容は、まずは日中韓の農産物と食品製造業の経済産業分析を行う。次に日中韓3カ国間の交易状況と農産物交易依存度を分析する。ここでは東アジア地域まで広げた農産物交易依存の関係を捉える。なお、韓国の主要コンテナ港湾の農食品物流を調べる。具体的に農林水産物の外貿コンテナ取扱実績とHSコードによる農食品品目の外貿コンテナ取扱実績について、主に釜山港の国際物流活動を分析する。最後に、以上の分析結果を踏まえて、日中韓の農食品国際物流を活性化する上で可能な物流ビジネスの案を提言したい。