刊行物
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執筆者 | 田村 一軌, 坂本 博 |
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発行年月 | 2019年 10月 |
No. | 2019-11 |
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本研究では,日本の国勢調査データを用いて,18~30 歳の若年者に焦点を当て,年齢による 地域(都道府県)間移住を分析した。年齢別の転出超過,転出超過の動向を分析し,23 歳また は 24 歳で傾向が変化する県があることを明らかにした。
また,九州・沖縄の 8 県について詳細に分析した結果,福岡県の人口移動からみた特殊性を 明らかにした。すなわち,九州以外の地域では転出超過,九州の 7 県では転入超過となって いる。
福岡県は九州から流出した 18~23 歳の若者を多く受け入れ,東京などの大都市圏への流出 を止める「人口のダム機能」を果たしているといえる。「ダム」としての福岡県の機能強化と, 福岡県と他の九州県との機能分担・連携の強化は,福岡・九州の今後の成長にとって重要な課 題である。