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日米アジア経済の相互依存と日系企業 ——アジア国際産業連関表による分析——

Author Mitsuo Yamada
Date of Publication 2001. 7
No. 2001-21
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Contents Introduction

東アジア経済を構成する各国・地域は、1970年代より進展した貿易と直接投資を通じた経済のグローバル化の恩恵を受け、世界の他の地域に比べて相対的に高い経済成長を実現し、「世界経済の成長センター」として注目を浴びてきた。我が国においても、1985年のプラザ合意による急激な円高修正の後、製造業の積極的な海外進出の展開が見られ、東アジア地域との貿易や直接投資を通じた連携を強めている。

国際産業連関表は、各国の産業連関表をもとにして、各国間の部門別貿易を取り込みながら各国各部門間の経済取引を一つの表にまとめたものであり、各国・地域間の産業・貿易を通じた依存関係を分析するひとつのトゥールとして認知されている。国際産業連関表は、我が国では通産省、アジア経済研究所などが中心となって開発されてきており、通産省の日米国際産業連関表や日、米、アジア、欧州をカバーする国際産業連関表、アジア経済研究所が中心となって開発した日本と東アジア諸国の2国間表やそれを統合したアジア国際産業連関表などがある。